SHIPの生活介護『労働環境レビュー』してみました
みなさま、こんにちは。
あきる野市にあります生活介護笑スリーの佐藤です。
私は2021年にSHIPに入社しまして、生活介護笑プラスに3年程勤務した後に笑スリーに異動して現在に至ります。
今回は私が3年半程SHIPの生活介護に勤めてみて『いいなと思う点』と『ちょっと大変かもなと思う点』を忖度抜きでレビューしてみたいと思います。
転職活動をされている方、SHIPに入職しようか迷っている方の参考に少しでもなれば幸いです。
SHIPの生活介護の良いところ独断と偏見3選
①学びが多い
SHIPの生活介護では自閉症支援に力を入れており、専門性に特化した支援を推奨しています。
例えば、自閉症の方は耳で聞いた情報を処理するよりも、目で見た情報を処理することに長けている傾向があります。
こういった傾向に合わせて目で見て分かるように伝えたり、意思疎通を図る支援を行っています。
また、自閉症の方に傾向があるといってもお一人おひとりで傾向の強弱や性格は異なります。
そのため、自閉症の人が持っているとされる傾向を踏まえながら、個別性にも配慮して支援方法を考えています。
こういった自閉症のいろいろな傾向と個々に合わせて、有効な支援方法を推し進めているので必然的に支援の引き出しを増やすことができます。
私はSHIPに入社以前は高齢者介護に従事していましたので、SHIPの生活介護が初めての生活介護事業所での従事となりました。
入社時には発達障害や知的障害に関する知識はほぼ0でしたが、学びが多い支援の現場のおかげで知識や経験が積み重なり、自分自身の成長を感じることができています。
②スリリングな体験
自閉症の人たちは一見不思議に見える行動を取られることがしばしばあります。
決まったところで決まった動きをする人、しっくりくるまで何度も何度も巻き戻しのように元の場所に戻ってやり直しをする人、突然叫び出す人、突然脱衣をする人などなど…
紐解いていくと「そういうことだったのか」となりますが、突飛な行動には驚かされます。
また、弊社の生活介護では障害支援区分5~6で強度行動障害の方を多く受け入れており、時には強い行動障害が出ることがあります。
場合によっては気持ちをうまく表現できずに不安感が増し、パニックになった結果の表出表現としてご自身を傷つける自傷行為や周囲の人を傷つけてしまう他害行為に発展することがあります。
自傷については大怪我にならないように、他害については周囲のご利用者様の安全確保と支援員も怪我をしないように対応していきます。
時には叩こうとされるご利用者様や噛みつこうとされるご利用者様もいらっしゃいますが、なんとか回避しながら落ち着くように促していきます。
ご利用者様によっては大変力強い方もいらっしゃるので対応時は正直苦労することもありますが、ある意味貴重な体験ですね。
こういった日常ではあまり遭遇しないスリリングな体験ができるので個人的にはとても楽しいです。
③休みが多い
SHIPの生活介護は完全週休2日制で土曜日、日曜日休みです。
加えて祝日もお休みなのでカレンダー通りの生活になります。
私個人としては小さな子どもがいるので、カレンダー通りのお休みがいただけると子どもとの時間が確保しやすいのでとてもありがたいです。
また、夏場と冬場には3日ずつ特別休暇が支給されますし、有給休暇の取得もしやすいので仕事とプライベートとのバランスが取りやすい環境です。
大変かもしれないなというところ
ここからは人によっては大変かもしれないなというところについても触れていきます。
①専門性を求められる
これについてはSHIPの生活介護の支援スタイルとの相性によって捉え方が変わってくるところかと思います。
SHIPの生活介護では冒頭でもお伝えしたように、自閉症の人たちが理解しやすい支援を推奨しています。
例えば、ご利用者様とのやりとり時には声掛けを最小限にして絵カードや写真カードでコミュニケーションを取ることが多いです。
そのため、一見するとご利用者様とのやり取りが淡泊に見えることもあります。
また、こういった支援スタイルを理解した上で専門性を持った支援をしていくことを求められるので、知識を蓄えたい、経験を積みたいという方でなければ負担になるかもしれません。
ただ、私のように未経験であっても受け入れてくれる企業風土があるので『知らないからだめ』『できないからだめ』ということではなくて『専門性を持って支援をしていきたい』という意思さえあれば良い環境に感じると思います。
②タスクが多い
日常的な支援業務にあたりながら、担当として受け持つご利用者様に対する支援の準備や振り返りなど常に数多くのタスクを抱えることになります。
こういったタスクを優先順位をつけながらこなしていく必要があります。
慣れないうちは業務量の調整をしてもらったりフォローを受けることができますが、いずれは1人で管理・遂行をする能力が求められます。
③積極性・柔軟性が求められる
SHIPの生活介護は徐々に新規開設をしてきており、現状は生活介護として3事業所の営業をしています。
これからも続々と新規開設をしていく予定になっており、事業拡大を見据える一方で現場の支援に関するマニュアル類の整備が行き届いていない側面があります。
マニュアル類については徐々に整備が進んでいる部分もありますが、強度行動障害のご利用者様を数多く受け入れている生活介護という事業の性格上、イレギュラーな対応を求められるケースも少なくありません。
そのため、必要なことを自分で見つけて行動する積極性、不測の事態に対して柔軟性を持って対処する対応力が求められてきます。
最初からこれらの能力が求められるわけではありませんが、従事していく中でいずれは必要なスキルとなってきます。
最初からできる人はあんまりいない
いかがでしたでしょうか。
あくまで個人的な独断に基づく内容なので、全ての人が同じように感じるわけではないと思います。
求められる部分についても最初からパーフェクトを求められるわけではなくて、段階を踏んで成長をしていければ全く問題ありません。
最初からできる人はあまりいませんので、失敗したとしても責められることはありませんし、次の糧として前向きに捉えていければ良いですね。
私自身、これまで失敗を繰り返しながらも周りの方々にサポートを受けて成長してこれたと思っています。
興味を持たれた方は是非、まずは見学にいらしてみてください。
現場からは以上です。