いっしょに笑おう
私達はご本人の特性を理解し、
個別化した活動を大切にします。
生活介護笑スリーでは、言語理解やコミュニケーションに困難さをもつといった重度障害者(知的・精神)の特性を理解し、ご本人の「できる部分」「できそうな部分」を職員全員で繰り返しアセスメントします。
そして、作業内容はもちろん、作業量や休憩時間も含めた個別化した活動を提供し、利用者様一人ひとりが自分らしく生き、笑顔になることを目指します。
-簡単な自己紹介をお願いします。
品川) はじめまして。生活介護「笑スリー」のサービス管理責任者をしている品川翔子です。
SHIPでは「笑プラス」のオープニングスタッフ、「笑」で支援員や主任を経験したのち、サービス管理責任者となりました。
職歴は、介護系の専門学校を卒業後、他法人で就労継続支援B型と生活介護を4年ほど経験したのち、SHIPに転職しました。
-同じ生活介護の事業所から転職したのはなぜですか?
品川) 重度の知的障害のある方への支援について勉強不足だと感じ、もっと学んで成長したいと思ったからです。
前の職場で初めて重度の知的障害のある方を担当しましたが、徐々に利用者様との距離感や支援方法に迷い、まわりにも相談できず、限界を感じてしまいました。
そのころ「自閉症支援」について検索し、SHIPのホームページを見ながら支援の参考にしていたのが入社のキッカケになったと思います。
-SHIPの生活介護が他と比べて力を入れているサービスはなんでしょうか?
品川) 「アセスメントを通しての根拠ある支援の提供」だと思います。
前の職場は、言葉によるコミュニケーションや関係性を重視した支援方針で、ベテラン職員の勘や経験をたよりに進めていくような風土でした。そのため、職員によって支援に差が出てしまうといった問題がありました。
SHIPではTEACCHプログラムに基づく構造化支援の提供や、TTAPというフォーマル・アセスメントを使っています。客観的な視点で「できること・できないこと・できそうなこと」を評価しながら支援計画を立てているので、誰でも同じように支援できるという部分には、すごく力を入れていると思います。
-事業所での仕事内容を教えてください
品川) 事業所内で適切なサービスを提供できるように全体の管理をしています。
具体的には、個別支援計画書をもとに、支援の方向性を示し、職員と一緒に【よりよい支援】につなげて行けるように日々精進しております。
「笑スリー」では、特にASD(自閉症スペクトラム障害)をもつ利用者様が過ごしやすい、理解しやすい環境(構造化)を提供し、障害特性に合わせた活動内容(自立課題など)の提供を目指していきます。
-利用者様はどういった方が多いのでしょうか?
品川) 障害支援区分5~6の知的障害のある方を対象としています。利用者様の中には言葉でのコミュニケーションやイレギュラーへの対応の難しさから、自傷や他害、不安、パニックなどを起こす強度行動障害をお持ちの方がいます。
そのため、変化や見通しを立てるのが苦手な自閉症の方たちにとって、理解しやすく活動しやすいように、絵カードや写真、カラーテープなどを活用し、言語よりも視覚情報を優先したコミュニケーション方法で自閉症の方が理解できるように努めています。
-最後に…
品川) 現場に入っていた頃に言葉ではなく視覚的なツールを使っての支援は、はたから見ると「なんで声をかけないの?」などとよく言われていました。
しかし視覚情報優先の支援でも一日の終わりには、使い終わったコミュニケーションカードBOXを見てみると、たくさんのカードが入っていて、「言葉を使わなくてもこんなにやり取りしたんだなぁ」と実感できます。日々支援を提供していくと立ち止まってしまうことがあるかと思いますが、職員みんなで考え利用者さまにとって安心できる、分かりやすい環境を目指せればと思っています。
今後も事業所全体で利用者様と向き合い、一人ひとりにあった支援を目指していきます。
このインタビューだけで生活介護笑スリーの支援内容をご理解いただくのは難しいかと思います。随時、見学や体験を受けつけておりますので、お気軽にご連絡ください。
-簡単な自己紹介をお願いします。
佐藤) 生活介護笑スリーで生活支援員をしている佐藤健大と申します。2021年の3月に入社ました。職歴としては重度知的障害者入所施設で支援員として1年半、有料老人ホームにて介護職員として9年程勤務しておりました。
-介護サービス事業でかなりキャリアを積まれていますが、転職をしたのはナゼですか?
佐藤) 有料老人ホームでの仕事にモチベーションを持てなくなってきていたことが転職のきっかけでした。老人ホームでの利用者様の生活は、何かと不自由を感じさせてしまうことが多かったのですが、利用者様と関わりながら、やりたいことを実現するサービスを提供することには楽しみを感じておりました。
しかし、何分皆様ご高齢なのでお元気だった方が段々と衰えていく姿を目にしたり、ご逝去される方をお見送りしたりすることも珍しくはなく、そんな時には気持ちの整理を上手く付けることができませんでした。
また、9年も務めていると分からないことはほとんどなくなり、安定して勤めることができる一方で、新しいことを体験したり新たにチャレンジしていく機会が得にくくなっていました。そんな中で自身の成長を感じることができなくなってきていました。
-新たな職場に障害者福祉サービスを選んだ理由も教えてください。
佐藤) そうですね、当初は高齢分野・障害分野等を問わずに福祉分野という大きな括りで求人を探していました。そこで転職エージェントからSHIPの求人を紹介して頂き、重度の障害分野での仕事も面白そうだなと漠然と感じました。知的障害者分野であれば若年層のご利用者の方も多いので、長いスパンでじっくりと支援をすることができるかなと思いましたし、老人ホームでの勤務以前に重度障害者入所施設で1年半勤務をしていた経験を活かすこともできると思いました。加えて、これから法人として規模を拡大していく将来性を感じたので、色々とチャレンジさせて頂けることを期待して応募致しました。
-笑スリーでの佐藤さんの役割や仕事の内容を教えてください。
佐藤) 事業所の理練である「できることを増やす」をテーマにサービス管理責任者と利用者様の支援計画を立てて、それぞれの利用者様にあった支援方法でアプローチをしていくことが主な仕事となります。
ご利用者様それぞれの長所を見定めて、伸ばしていく支援を心がけています。そして、利用者様の負担にならないように、焦らずじっくりと小さなことを積み上げて、形を作っていくようなイメージで支援にあたっています。
2023年の4月からは主任支援員として、各支援職員で担当として受け持っているご利用者への支援の進捗確認を行ったり、一緒にご利用者それぞれに合った支援方法を考案したり、職員への指導等を任せて頂いており、現場での責任者として業務にあたっております。
-障害福祉サービス業界で働き始めて何か感じたことはありましたか?
佐藤) 同じ福祉業界といえども、老人ホームでの支援方法とは全くと言っていいほど違うため、新たな知識やアプローチ方法の習得が必要でした。
当時の自分にとってはほぼ未知の分野であり、入社して半年程はわからないことだらけでしたが、先輩職員達からの指導を受けながら、段々と利用者様それぞれの特性や傾向を知ることができ、支援方法を少しずつ身につけていくことができました。
-利用者様支援の中で感じたことはありましたか?
佐藤) 驚いたことは利用者様への支援方法が一見すると淡泊に見えることでした。
笑スリーでは活動中、利用者様に対して基本的に職員は声掛けを行いません。また、利用者様に対して笑顔を向けることもなく、「無」で接することがよしとされています。
こういった支援は「ご利用者が理解しやすいように」「ご利用者の誤解や混乱を招かないように」等の確かな根拠があって行っているのですが、入社当時は意外に思ったことを覚えています。
-笑スリーについて、職場としての評価をつけるとするとどうですか?
佐藤) 新規開設ということで0から作り上げていく事業所になっています。ただ、これまで法人として重度知的障害者支援を通して培ってきたノウハウがありますので、作り上げていく難しさを感じる部分もありますが、安心して働くことができています。法人内の他生活介護事業所と同様に、重度知的障害者のご利用者を受け入れていくことになりますので、当法人の理念に賛同して下さったり、行き場がなくてお困りのご家族・ご利用者に安心してサービスを受けていただくようにしていきたいです。
また、一緒に働く同僚や上司は以前からの知り合いや顔見知りばかりなので、職員間の連携は取りやすい関係ができています。職員間で困った時には助け合えますし、上司からは確かな知識に基づいた指導を受けることができるので、働きやすく学びの多い環境です。
-最後に佐藤さんにとって、笑スリーでの仕事でやりがいに感じていることを教えてください。
佐藤) これまで生活介護での支援を通して、ご利用者が利用開始時にはできるようになるとは考えられなかったようなことが、1年後にはそれを容易くできるようになる過程を目にしてきました。
ご利用者の成長力や可能性には驚かされるばかりです。こういった成長過程を目にできることは単純に嬉しく感じていて、私のやりがいになっています。
また、こういった経験を重ねてご利用者への理解が高まり、支援方法の引き出しが増えていく成長実感も大きなやりがいです。
このインタビューだけで生活介護笑スリーの支援内容をご理解いただくのは難しいかと思います。随時、見学や体験を受けつけておりますので、お気軽にご連絡ください。
-簡単な自己紹介をお願いします。
伊能) 生活介護笑スリー(以下、笑スリー)で生活支援員をいたします伊能殿記と申します。2021年9月に入社した際は「笑(えみ)」に配属され、2024年5月から「笑スリー」に異動になりました。よろしくお願いいたします。
-どんな仕事をしているのですか?
個別支援計画をもとに、利用者様の活動の見守りとサポートを行なっています。主な活動内容としましては、自立課題と言われる作業プログラム、外出支援の運動プログラムに分けられます。利用者様個々によって学習テーマは様々であり、「アセスメント」を通じて、こうしたらじぶんでできるという”強み“を利用者様と一緒に探していく日々です
-転職のキッカケや入社理由を教えてください。
伊能) 私は、大学で保育士資格と幼稚園教諭一種免許の資格を取得し、最初は幼稚園で働いていました。それから間もなく、父が経営するデイサービスの会社に転職し、それから今まで福祉業界で支援のお仕事をしています。
福祉業界では、高齢者の通所介護、障害を持つお子様の支援、介護施設で利用者様やそのご家族からの相談や悩みを解決する生活相談といったことをしてきました。そういった仕事を通じて、現場での支援が自分には合っていると感じていました。それが、転職活動をするようになったキッカケです。
入社理由としては、笑で見学をしていたとき、職員間のアットホームな雰囲気があったのは大きかったです。また、利用者様の行動を一方的に変えさせる支援ではなく、「利用者様がその行動を取るのはなぜなのか」という問いから「本当にその利用者様に必要なことは何か」を考える支援を行なっていることも、大きな決め手でした。
-これまでの職場との違いは感じましたか?
伊能) 以前は、「こうしたい、ああしたい」よりも、「これをやったら怒られる」「怒られないように仕事をしよう」という環境でした。それが、SHIPに入社してからは自分の考えを言うことや意見交換のしやすさを実感しています。何を言っても、必ず受け止めてくれます。
そのため、職員ミーティングが開かれる際は、業務改善の提案などもとても言いやすく、事業所全体でお互いを受容し、フォローし合う文化があるなと感じています。その文化が、アットホームな雰囲気を形づくっているのだと思います。
まだ業務に慣れないとき、ちょっとした業務のチェック漏れをしたことがありました。「しまった!怒られる!」と思って一瞬緊張したのですが、上司からの言葉は「慣れない中大変でしたね」といったあたたかいものでした。そういった、言動の端々にあるあたたかさは、巡り巡って利用者様へのサービスの質にも良い影響があると思っています。
-最後に、重度の(知的・精神)障害をもつ方にご利用いただいているSHIPの生活介護ならではの支援のやりがいはどんなところにあるのでしょうか。
伊能) ある意味、重度の障害をお持ちの利用者様の支援は、難しいところだらけです。「支援者の感覚からしたら、当然こうなるだろう」というのが通じないからです。
例えば、言葉が喋れる利用者様でも、こちらからの『座ってください』という言葉がけに対し、座ることができない利用者様がいらっしゃいました。どうしたら座ってくれるんだろうと考えあぐねて、試しに椅子に座っている絵を見せたところ、すんなりと座っていただけました。喋ることはできるので、「座ってください」という言葉が伝わるものだと思っていましたがそれでは足りず、イラストが必要だったことが分かりました。
ただ、その難しさはやりがい・楽しさとセットなんです。「この利用者様のことがまた少し分かったかもしれない」と楽しくなります。また、そうした支援を通じて変わっていく利用者様の様子を見るのもやりがいにつながります。支援内容は利用者様ごとに違い、それを探るのを楽しんでいます。
以前は、「怒られないように」とビクビクしながら支援をしていた私ですが、今では、利用者様のためになることをみんなで考えていく楽しさを実感しています。
このインタビューだけで生活介護笑スリーの支援内容をご理解いただくのは難しいかと思います。随時、見学や体験を受けつけておりますので、お気軽にご連絡ください。
-簡単な自己紹介をお願いします。
柳川) 生活介護笑プラスで生活支援員をしている柳川円香です。前職はIT関連の企業でSEとして2年間働いていました。
-全く違う業界から福祉に転職したのはなぜですか?
柳川) 大学は福祉系でしたが、在学中に、福祉のアルバイトや実習の中で自信をなくしてしまい、他の業界に就職しました。でも、福祉へのやりがいを思い出し、転職を決めました。
笑プラスを転職先に選んだのは、見学の際に、在学中のアルバイト先や実習先とは違う支援だと感じ、興味をひかれたからです。
-具体的にはどこが違ったのでしょうか?
柳川) 笑プラスの利用者様は、障害程度区分5~6の方たちですが、自発的に席に座って作業ができていることに驚きました。在学中の実習先も同じような対象者でしたが、席に座れない方、座ってもスタッフがついていないと作業ができない方がほとんどでした。
一番の違いは、実習先では言葉での支援だったのに対し、笑プラスでは「視覚的アプローチ」を優先して、言葉は極力使わないことです。利用者様の理解や特性に合わせた関わり方、環境づくりで、混乱を減らし、「できること」を伸ばしていく支援がおこなえています。
-笑プラスでの仕事内容を教えてください。
柳川) 個別支援計画に基づいて、自立課題などを提供し、現時点での課題を分析し、アセスメント、再構造化の支援をおこなっています。まだ芽生え段階の課題には、「できそう」が「できた」に変わるアプローチ方法を考え、支援内容を変更しています。
現在、わたしの担当ケースの利用者様は4名です。それぞれの特性に合わせて、理解しやすく、見通しの立てやすい環境にできるように支援をおこなっています。
-重度知的障害者支援に携わって感じたことを教えてください。
柳川) 同行支援で街中を散歩していると、風変わりな行動を取る利用者様もいらっしゃるので、道で出会う住民の中には怖いと感じる人もいるかと思います。
でも、利用者様たちのことを深く知ると「怖い人たちじゃないんだよ」と分かります。
自閉症や知的障害について、周囲の人たちの理解が進めば、重い障害のある人たちの地域での暮らしやすさは変わってくるのかなと思います。
-最後に、笑プラスの仕事のやりがいを教えてください。
柳川) アセスメントを重ね、試行錯誤した結果、利用者様たちが過ごしやすくなったり、できることが増えたとき、すごくうれしくてやりがいを感じます。
みなさん一人ひとりがすごく個性的で、それぞれに合わせて支援方法も変わります。支援と利用者様の特性が上手く合致すると、劇的に変化する姿を見られるのがすごく面白いなと思います。
この職員紹介だけで支援内容をご理解いただくのは難しいかと思います。随時、見学や体験を受けつけておりますので、お気軽にご連絡ください。