児童文学『幸福な王子』から考える幸せについて

こんにちは!笑スリーで生活支援員をさせて頂いている、まみやと申します!よろしくお願いいたします。

涼しくなってきましたね。最近、私はハリー・ポッターに夢中になっています。(いまさら!?と驚くのも無理はないです 笑 )

影響を受けやすい私は、グリフィンドールのイメージカラーに似た深紅のセーターを購入してしまいました。

ちなみにデスクにいくつかハリーポッターがあります!😸

…閑話休題

幸福な王子

私は ヨルシカ というアーティストが大好き(大好きじゃ足りないくらいに好き)で、今朝は「左右盲」という曲を聴きながら出勤しました。「左右盲」は、オスカー・ワイルドの『幸福な王子』という物語にインスパイアされた曲です。

 

幼いころに絵本などで読んだことのある方も多いのではないでしょうか?

【あらすじ】

ある町の広場に立つ「幸福な王子」の像の足元で、群れからはぐれたツバメが休んでいました。ふと見上げたツバメは、像が涙を流しているのを見て驚きます。王子はツバメに「死んでから住民たちのみじめさがわかるようになった」と語りかけ、人助けをしてくれるよう夜ごと頼みました。

 冬が迫り、エジプトに早く渡りたいツバメでしたが、王子を憐れんで協力することにします。最初は剣の柄のルビーを貧しい親子へ、次の晩は片目のサファイアを物書きの若者へ、その次はもう片方の目をマッチ売りの少女へ……

とうとう何も見えなくなってしまった王子の目となるため、ツバメは雪が降り出すまでは街に残ることにしました。街中を飛び回ったツバメから哀れな人々の話を聞くと、王子は自分の体の金箔を剥がして配るように言います。ツバメが言いつけ通りにすると、子どもたちの青白い顔は血気あるバラ色に、王子の体は黄金から鈍い灰色へと変わっていきました。

 そして、雪の降り出したある寒い晩、ツバメは王子の傍で息絶えます。それと同時に、鉛でできた王子の心臓も砕けてしまいました。あくる朝、すっかり変わり果てた王子の姿を見た市長と議員たちは「これでは哀れの王子だ」とののしり、鋳物工場で溶かしてしまおうとします。しかし、不思議なことに鉛の心臓だけはどうしても溶けなかったので、ツバメの亡骸と共に捨てられてしまいました。

 その様子を見ていた神様が、天使に「この街で一番の宝物を持っておいで」と言うと、天使はゴミの山の中から鉛の心臓と、ツバメの亡骸を持って天界へ帰ります。神様は「正しい選び方をしたね」と満足そうに微笑むのでした。

引用:ダ・ヴィンチWEB

 

このお話、小さい頃は「最後に溶かされてしまう王子様がかわいそう」「幸福な王子は幸福(を与えてくれる)王子という意味だ」なんて思っていて、身を滅ぼしてまで人助けをしたのに最後は溶かされてしまう王子がかわいそうで仕方がなく、救われないのに自己犠牲的に市民を救う王子の物語に残酷で好ましくないイメージを持っていました。

しかし、最近この物語を再び触れて、新しい視点を持つようになりました。この話には、「市民が王子に助けられた」ということ以外にも、多くの幸せが隠されていたようです…!

王子は貧しい市民たちが自分の飾りとなっている物を使って助かっていくことに、ツバメは動けない王子の願いを叶えることに、困っていた自分に手を差し出してくれる存在が居たことに

そんな王子の献身的な愛と登場人物の幸せの連鎖の物語だったなんて…。一方で、市長や議員たちような残酷な判断をした人々は、愛の欠けた人間を示唆しているように感じられました。

幸福の探索

剣の柄からルビーも、瞳からサファイアも出すことも残念ながらできませんが、私は生活支援員として困難を抱える方々の生活の安定を支えるアイデアを出したり、それを実践する仕事をしています。(宝石はなくてもアイデアなら出せるんです・・・!!!!😐)

生活介護で働いていると、制作した自立課題をご利用者様が問題なく取り組めたときやご利用者様が笑顔になったりリラックスしたりしているとき、職員の工夫によってご利用者様の「やりづらさ」を解消できた時など業務へのやりがい(ある種の幸福?)を感じることがあります。

 子供の頃、王子やツバメの幸せに気づけなかったように、「空に浮かぶ凍星」「雨上がりの空」「路傍に咲く花の美しさ」など、私たちがあたり前に過ごす日々に多種多様な幸せが隠れているかもしれません。

 

笑スリーが皆様にとってそんな日常の小さな幸せの要素の1つとなるよう、職員一同精進して参ります。

これからもよろしくお願いいたします!

さいごに私の最上級に幸せな時の記念写真を添えておきます。(ヨルシカのライブの直前です)

それでは皆様、体調に気を付けて、たくさん幸せ見つけましょう!!(にぎりこぶし)

一足早いですが、ハッピーハロウィン!🎃👻 さようなら!