自立課題ってなーに?~プットイン編~
みなさんこんにちは♪
東京都あきる野市にあります、生活介護笑スリーの伊能です!
いかがお過ごしでしょうか?
6月というのに日中の気温が30℃になる日があります。
熱中症対策に十分に努め、今年も暑い夏を乗り越えましょう!!
ちなみにこの写真は笑スリーから歩いて30秒くらいでたどり着く木陰から撮影しました♪
センスありますか?(〃▽〃)ポッ
本題に入ります
さて、前回は笑スリー周辺の散策とともに、運動プログラムについて、紹介させていただきました!
こちら→★笑スリー周辺を探検しました!
今回は作業プログラムについてのご紹介です。
作業って何をするの??
作業って聞くと何を思い浮かべますか?
生活介護の法律にも書いてある”創作的活動”や”生産活動”と照らし合わせても、思い浮かびやすいのではないでしょうか?
SHIPの生活介護事業所(笑、笑プラス、これから始まる笑スリー)でも、室内活動を提供しますが、利用者様のほとんどが重度知的障害を伴う自閉症スペクトラムの方で、強度行動障害の判定を受けている方もおります。
そのため、室内活動の提供で大事にしていることは、個別具体的な支援であり、利用者様一人ひとりの特性に合わせて自立課題を提供しています。
自立課題とは?
自立課題とはアメリカのノース・カロライナにありますTEACCHプログラムが提唱したIndependent Taskを日本語に訳したものです。
「自立」とあるように、職員からの指示をうけたり、お手伝いしてもらうのではなく、利用者様自身の力で理解し取り組むことのできる活動です。
生活介護 「笑」 「笑プラス」 「笑スリー」 すべての事業所ともに、重度の知的障害を抱えた利用者様が”始まりから終わりまで”見通しを持って作業に集中できる教材を提供するため、すべて手作りで自立課題を作っています。
大切なことは、利用者様がじぶんの力で理解し取り組めるよう、ご本人の興味関心や得意なこと、障害特性に配慮して自立課題を作成します。
そのため、「大人になるための訓練」とか「就労スキルをつける」ということを、一律で目的にしているわけではありません。
それでは、ここから自立課題をいくつかご紹介したいと思います。
自立課題の紹介
こちらはプットインと言われる自立課題です。内容はとてもシンプル!
左側にある羊毛ボールを手に取り、右側の穴が開いた箱に入れるという動作。
ずいぶん簡単な作業ですね?とお思いになるかもしれませんが、大事なことは”その方が取り組めるものはなにか?”ということです。
ご利用者様の興味関心は様々です♪
その方にあった自立課題に取り組むことで、”自分でできた!”が生まれるのです!
プットイン課題も無限大!
他にも様々なプットイン課題がございます!
例えば・・・
このようにストローを穴に差し込む内容のものを、黙々と取り組まれる方がおります。
作業量が多いため、一定の時間集中ができるか問われます。
また、穴が小さいため手先の器用さも問われる課題設計になります。
自閉症スペクトラムの方の中には、力の加減が苦手な方もいます。
その場合、このストローだと折れやすく、うまく刺さらない!なんてことも十分あります。
再構造化
こうして、配慮するポイントをしぼり、利用者様に合った作業内容に作り直していきます。
これを再構造化といいます。
こうして、最後まで取り組めるものが増えていくと、”こうなったらおしまい”といった、一連の活動の見通しにもつながるので、個々の配慮は必要不可欠です!
様々なプットイン
一方でプットインが得意な利用者様は少し難易度が高い自立課題に取り組まれることもあります。
色のマッチング要素が加わったペグ差し課題です。これはなかなか難しいですね。
他にも見やすさに配慮したプットイン課題に取り組まれる方もおります。
最後に
いかがでしたでしょうか?
今回は自立課題の中でもプットイン課題についてご紹介させていただきました!
また、別の機会にほかの種類の自立課題についてもご紹介できたらと思っています♪
自立課題についてはこちらの記事でも紹介しています。
ぜひ読んでみてください♪
それでは、また!!
★自立課題のつくりかた