PDCAサイクルの連続~笑スリーの体験に関するおはなし~

 

 

みなさんこんにちは!

東京都あきる野市小川にあります、生活介護「笑スリー」の伊能です!

私は先日、夏休みを頂き家族で、大磯にあります大きなプールに行って参りました!!

10mの高さから飛び込む元気な方がいたり、ウォータースライダーから聞こえる悲鳴などなど、様々に夏を楽しんでいる中、私はラーメンを食べました🍜

さて、本題に入りましょう!

 

笑スリーの体験

 

7月より応募していただいた方から、順次体験利用が始まっております。

「笑スリー」では重度の知的障害を抱えた方の受け入れを行っており、強度行動障害を抱えた方も多く体験利用されています。

今日は「笑スリー」体験にあたって、どんな準備をしているのか?

利用者様は1日どんなことをして過ごしているのか?をお話しいたします♪

 

 

体験受け入れの準備

 

まず、利用者様のご家族にご来所いただいたり、相談支援事業所の方から事前に、利用者様の情報を伺います。

 

 

その情報を元に、どのような障害特性があり、それに対しどう配慮するか?を支援員と話し合ってから、その方に合いそうな席の配置を決めたり、コミュニケーションの取り方を事前に支援者間で共有することで、支援を統一して様子観察できる体制をとります。

 

 

 

利用者様が来所

 

 

そして、いよいよ実際に利用者様に「笑スリー」で1日過ごしていただきます。

体験は概ね5日間程度をみています。(短くなったり、延長することがあります)

来所されたらまずはトイレの場所をお伝えし、準備した席へ誘導します。

活動の内容はこちらになります。

 

 

コミュニケーションの取り方も事前に確認します。

自閉症の方は言葉よりも、目で見た情報からの方が理解しやすいという傾向があります。

利用者様によっては単語が理解できる方もいますので、視覚情報に限るというわけではありません。

大事なのは、その方にとって何が一番理解しやすいか?ということです。

 

 

 

 

初日は検査のスケジュールが入っており、そこで行うのはTTAP、語彙検査といったフォーマルアセスメントを行います。

TTAPでは、利用者様がどんなことが得意で、どんなことが苦手なのか?

語彙検査では単語の理解力や言葉による指示を、どのくらい理解することができるのか?を把握します。

 

 

 

そして、実際に室内で自立課題に取り組んでいただいたり、余暇グッズをお渡しして、利用者様のご様子を観察させて頂いてます。

 

 

他にも、外へ出て散歩へ出かけたり、雨の場合はドライブを提供しています。

支援員は、利用者様の歩き方に特徴はないか?転倒やアクシデント等に注意しながら見守りを行っています。

ほかにも、外を歩く際は自販機があったり、お子さんから大人まで様々な人がいる環境の中で、安全に活動に参加することができるか?

またまた、不安にならないか?など様々な視点から利用者様を観察しています。

 

 

次の日に向けて

 

 

利用者様が体験からお帰りになられたあと、支援者みんなで集まり、その日の振り返りを行います。

そこでは、利用者様の様子を事細かに共有し、次の日に向けて、どんな対応をしていくと良いか?また、どのように環境を整えたら、安心して過ごせそうか?をみんなで考え、振り返り終了後は次の日に向けて準備を始めます。

 

下の写真は、実際に来られた体験の方のスケジュールを一部調整したものです。

正面にスケジュールがあると、貼り替える手順がうまくできなかった利用者様がおりました。

他の作業中も、作業工程が多い課題をする際はミスが見られていたため、情報量をなるべく少なくした方が良いのかもしれない!

また、剥がしたスケジュールをどうしたらよいのかしっかりと見えるようにすると伝わるかもしれない!

そこから、見せ方を変更してまた様子を見る!といった経緯の写真です。

 

 

 

そして次の日、朝礼を行い昨日の利用者様のご様子・対応の変更点などを再度みんなで確認したうえで、利用者様の来所をお待ちしています♪

 

体験が終わったら

 

すべての体験が終了したら、ご家族と振り返りの面談を行います。

そして、体験期間中のご様子などを総合的に踏まえて、今後のご利用についてご相談となります。

場合によっては、再体験していただき引き続き、利用者様の様子観察をさせていただくこともあります。

 

 

PDCAサイクル

 

体験期間中の支援プロセスはPDCAサイクルが何度も繰り返されています。

 

 

このサイクルを5日間来られる場合は、5回分の支援サイクルが生まれます。

利用者様が安心して過ごせるにはどのような配慮が必要か?

それは、個々様々であり言い換えれば、個別具体的な支援が求められると思います。

「笑スリー」では区分5・6の方が殆どで、自分から何かを訴えることも難しいため、いっそ”その人のことを知る”ためのアセスメントが必要不可欠になります。

ただ、生活介護での生活に合わせてもらうのではなく、その方に合った『コミュニケーションの取り方』や、「自分でできる」を見つけることで、利用者様が自分らしく過ごせる環境に整えるのが、生活介護「笑スリー」です!

 

 

 

皆様のご来所を楽しみにお待ちしています♪