鼻と笑スリーの1日の話

皆さま、こんにちは。

東京都あきる野市にあります生活介護笑スリーの佐藤です。

 

突然ですが先日、鼻中隔湾曲症の手術を受けました。

―鼻中隔湾曲症とは?―

鼻の穴を左右に隔てている壁を鼻中隔(びちゅうかく)といいます。この鼻中隔が強く曲がって(湾曲して)いるせいで、鼻づまりやいびき、嗅覚障害といった症状が慢性的に現れる病気が鼻中隔湾曲症です。

 

この鼻の中央にある壁(鼻中隔)が多少曲がっていることは珍しい事ではないようなのですが、私の鼻はこのように見事にくの字にお曲がり申していました。

先生曰く「こりゃ~見事に曲がってるね!!すごいよ!!」とのことでした・・・。

 

私の場合は花粉の時期になると鼻の粘膜が腫れあがり、元々片側の鼻の穴が狭くなっている影響でほぼ鼻呼吸が不可能になることがあり、点鼻薬とは切っても切れない関係になっていました。

 

なるほど、こんなに曲がってりゃそりゃ空気も通らんわ。

そんな風に鼻呼吸ができない季節に「またこの季節がきたか」とマイ風物詩を感じつつも、不便に感じていたため「これで治るなら・・」という思いで手術を受けてみました。

 

入院期間は2泊3日。

手術自体は2時間程度で無事終了しました。

人生初の全身麻酔も体験出来てましたし、良い経験になりました。

麻酔明けの少し朦朧とした意識の中で沸く食欲のあまり、ニンジャ飯を食べていたら看護師さんに怒られました。

入院中は暇すぎて職場の後輩からおすすめされたタランチュラ(でかい蜘蛛)の飼育について調べていたら、ものすごくほしくなってしまい、入院中にポチりました。

そんなこんなで新鮮で充実した2泊3日の入院生活でした。

退院後、術後の経過は良好で1週間程度したらほとんど元の生活に戻ることができました。

鼻の通りもすっかり改善してQOL爆上がりです。

鼻詰まりにお悩みの方、一度専門医に手術の必要があるか確認してみることをお薦めします。

 

鼻の話はさておき、今回は改めて笑スリーではご利用者様がどのような流れでお過ごしになられているかご紹介いたします。

 

笑スリーご利用者様の1日紹介

笑スリーでは10:00~16:00の6時間の間、日中活動を提供しています。

ご利用者様は知的重度の方で自閉スペクトラム症の方を主に受け入れています。

そんな笑スリーでの1日、ご利用者様はどのように過ごされているかをお伝えしていきます。

9:50~送迎

笑スリーの職員が八王子にありますGHサード八王子へ、車でご利用者様のお迎えに上がります。

送迎時間は片道10分程度です。

車内では運転職員の他、後部座席にもう1名職員が乗車しご利用者様に異常がないか見守りを行います。

なにもなければ平和な車内ですが、強度行動障害のご利用者様が多いため、ご利用者様間でトラブルが発生しないよう十分に気を付けています。

ただ、比較的車に乗ることを好まれるご利用者様が多いため、ほとんどの場合は大きなトラブルは発生しません。

ほとんどの場合はね・・・。

 

10:00~ 笑スリー到着

笑スリーに到着しましたら、ご利用者様を順番に室内にご案内していきます。

室内に入るとご利用者様それぞれに決められた席と個別のスケジュールが用意されています。

皆様に1日の予定を確認していただき、これから何があるのかをお伝えし、先の見通しを持てるように配慮しています。

 

通所後のこの時間は余暇としてシュレッダーやパズル、なぞり書きに取り組まれる方もいれば、自立課題に取り組まれる方もいらっしゃいます。

 

10:30~ 室外活動①

到着から30分程でお次は室外活動のお時間です。

室外活動では晴れの日は散歩、雨の日はドライブに出かけています。

散歩の場合は50分程度のコースを歩行していただきます。

散歩コースは毎日決まったコースを使用しており、自閉症スペクトラム障害の方の「新しいこと、知らないことが苦手」という特性に配慮した対応をしています。

ちなみに室外活動は1日に3回用意されており、1日トータルでなかなかの距離を歩行していただくことになります。

健康維持には欠かせない良い運動になっているのではないでしょうか。

 

夏場に関しては年々気温が上昇していることもあり、熱中症のリスクが高まっているため、近くの公園までドライブをしてから短時間歩行をしていただく対応をとっています。

また、室外活動後には麦茶を200cc程提供し、水分補給をしっかりしていただいています。

 

11:30~ 余暇・自立課題

室外活動①から戻られたら再び余暇や自立課題に取り組んでいただきます。

ご利用者様によっては、明確に何をする時間でどうなったら終わるように示さなければ不安を感じる、自分の好きなことを好きなだけやりたい等、好む過ごし方に差がありますのでそれぞれのご利用者様にあった過ごし方を個々で設定しています。

 

12:00~ 昼食

お昼ご飯はご利用者様専用の食堂で召し上がっていただきます。

メニューは日替わりで栄養バランスに配慮された内容になっています。

お食事を楽しみにされるご利用者様が多くいらっしゃり、多くのご利用者様はお食事に夢中になられます。

 

13:00~ 作業①

お食事が済んだら次は作業の時間になります。

この時間はご利用者様個々の特性に合わせた自立課題に取り組んでいただきます。

 

こういった絵合わせや色合わせをするようなものだったり

文字が理解できる方にはこういった少し複雑な課題を提供したりしています。

 

自立課題にはご紹介した物の他にも様々な種類があり、自立課題を通して目から情報を得る練習をしていただいたり、手先の運動の練習等をしていただきます。

 

13:30~ 室外活動②

室外活動①と同様に散歩orドライブに出かけます。

室内で集中して取り組まれた作業の後なので、外に出ることがリフレッシュになっているご利用者様もいるようです。

逆に場面が変わることが苦手なご利用者様には気持ちの切り替えがしやすいように、これからどこに行くのか、なにをするのかを伝えて安心していただけるような配慮をしています。

 

14:30~ 作業②

室外活動から戻ったら再び自立課題の時間になります。

 

15:00~ 室外活動③

次は室外活動3回目です。

3回目の室外活動は散歩・ドライブ共に少し短めのコースになります。

 

15:30~ 余暇

帰所前の余暇に取り組んでいただきます。

ここまでの活動でお疲れのご利用者様もいらっしゃいますので、あまり負担がかからないリラックスできる時間を提供しています。

 

16:00 帰所

長いようであっという間の笑スリーでの1日が終わりです。

車でサード八王子へ帰所されます。

1日お疲れ様でした。

 

変わらないエブリデイ

笑スリーではこのようにして毎日同じような流れで活動を提供しております。

自閉スペクトラム症の方の中には「変化が苦手」「ルーティンをこなすことが得意」という特性をお持ちの方が多いため、あえて行事を催さずにリズムを崩さない対応をしています。

それでも季節の変わり目や日常の些細な違いから調子を崩される方もいらっしゃいます。

 

そんな繊細なご利用者様に安定した毎日を送っていただくために、私たちは出来る限りご本人にあった支援の提供に努めています。

興味を持たれた方がいらっしゃいましたら是非一度見学にいらしてみてください。

現場からは以上です。

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