笑スリーの支援を紹介します~パート2~
皆様、こんにちは。
東京都あきる野市にあります生活介護笑スリーの佐藤です。
皆様、サイ○リヤ好きですか?
私は大好きです。
最近の物価高にも関わらず、低価格で美味しい料理を提供してくれるユートピアです。
ちなみにSNSで『サイ○リア』と言い間違えが多いようで、サイ○リヤ警察が取り締まりをしている場面をお見掛けしますが、サイ○リヤの社長が『ア』でも『ヤ』でもどちらでも良いと言っていました。
最近の私のサイ○リヤで最も熱いメニューはこれ。
そう、皆様ご存じ『ムール貝のガー○ック焼き』です!
ムール貝とガーリック、そして添えられている玉ねぎたちとの相性抜群です。
サイゼリヤに足をお運びになられた際には是非ご賞味ください。
笑スリーの支援例
今回は笑スリーの支援を紹介パート2ということで、実際の事例を基に知的重度のご利用者様に対してどんな支援を日々行っているのかご紹介できればと思います。
今回は随所にこだわり行動が出現するご利用者様に対する支援がテーマになります。
こだわり行動だらけのA様
今回登場するご利用者様はA様。
生活の中の随所にユニークなこだわり行動が見られる方です。
どんなこだわり行動が見られるかと言うと…
手洗い時
- 手洗いポジションに入る際には賞状授与時のような足運び
- 手洗い時に謎に手をクロスさせる
- 何度か手のひらを上に向けたり下に向けたりする
作業課題時
- 1工程毎に右手で太ももにタッチする
- 左下から右上の順で取り組む傾向
- 決まった作業課題で決まった声出しをする
こんな具合に色々な場面でマイルールを作り出す方です。
困ったこだわり行動
自閉スペクトラム症の方にはA様のように、こだわり行動を作り出しやすい方がいらっしゃいます。
こんなA様ですが、中には少し困ったこだわり行動があります。
それは室外活動として提供している散歩活動でのこだわり行動です。
A様は散歩の際中でも決まったところで決まったこだわり行動をされます。
そんなこだわり行動で『決まったところで立ち止まる』というものが随所に見られるようになりました。
『決まったところで立ち止まる』ことでなぜ困るのかと言いますと
- 通行人、通行車両との兼ね合いで危険が及ぶ可能性がある
- ご利用者様複数名の集団での散歩のため、他ご利用者様を随所でお待たせしてしまう
こんな理由があります。
こだわり行動を全て無くした方がいいということではありませんが、こういった周囲に影響が出るものや社会的に許容されにくい行動については、適切な行動に置き換えていただくように支援をしています。
どのように対策をしていくか
まずはA様に『ここではこうしてほしいです』ということを伝えてみることにしました。
しかし、A様は言葉の理解があまりなく、イラスト等で示しても抽象的な表現は理解が難しいようでした。
そのため、別の方法を試していきます。
次に試した方法は『こだわり行動が発生している場所で別の行動を促してみる』ということです。
具体的には簡易的なマッチングを実施していただきました。
これは『他のことに気を逸らすことでこだわり行動を上書きすることができないか』という狙いがあります。
この促しはA様に有効だったようで成功しました。
A様は目の前にやらなければいけないことが現れると、他のことは一旦すっぽり抜けてしまう、同時処理・マルチタスクが苦手な方です。
- 公園で遊具がたくさんあるけど、自分が気になるものしか見えない
- 木を見て森を見ず
みたいな感じでしょうか。
そのためマッチングを提供するとそちらに夢中になって下さり、支援者が取ってほしくない行動はすっぽり抜けたようでした。
こういった支援の経過から、A様にはこだわり行動を存分にとってもらう場面と、あらかじめ『ここではこうしてくださいね!』とやってほしいことを示しておく支援が合っていそうと考えられます。
支援の考え方いろいろ
今回はこだわり行動が多いA様への支援についてご紹介しました。
ご利用者様によって効果的な支援の考え方や取り組み方は様々ですね。
- わからなくて混乱している、不安を感じている方には伝わるような方法を模索していく
- 特性や経験的に不適切な行動が出てしまう方には、適切な行動に置き換える方法を模索していく、あるいは環境をご本人向けに整備する
など似ているようで考える筋道は違ってきます。
こうした支援の引き出しはまだまだたくさんあるかと思います。
日々支援をしながらご利用者様に『自分はこうなんだ』と学ばせていただくことも多々あります。
今後も精進して参ります。
現場からは以上です。