自閉症者支援に欠かせないアセスメントとは?
お元気ですか?
お久しぶりです、まみや です!
夏のお野菜たっぷりのカレーが食べたくなる季節になりました。
お野菜が美味しいなんてむかしは理解できなかったのに、月日が与える変化は不思議です。
そういえば! 笑スリーの近くにはカレー堂という知る人ぞ知るカレー屋さんがあるそうですよ
みなさんもぜひ行ってみてください
支援で大切にしていること
東京都あきる野市にある生活介護 笑スリー は障害者の支援においてご利用者様の「できること」「できるようになりそうなこと」 を把握することに力を入れています。
「視力検査をしないで眼鏡を作るようなもの。」 という言葉を知っていますか?
アセスメントにおいて使われる有名な言葉だそうです。
アセスメントとは簡単にいうと相手を知るということ。
今回は知的障碍者の支援で最も重要と言っても過言ではない ”アセスメント” についてご紹介したいと思います。
社会福祉法人SHIPではアセスメントの方法に ご利用者様の強みや興味を調べる「TTAP(ティータップ)」 と 語彙年齢を調べる「絵画語彙発達検査(PVT-R)」を使用しています。
以前、「新卒の私が感じた社会福祉法人SHIP」 https://ship-emithree.com/2024-6-21-2 で解説させて頂いた、TEACCHプログラムの基盤を作ったノースカロライナ州立大学医学部で開発されたTEACCHプログラムのアセスメントの方法に “TTAP” というツールがあります。
◯TTAPとは
TTAPとは児童期から成人期への移行の準備として対象者を 直接観察尺度(検査者から直接みた様子)・ 家庭尺度・ 学校/事業所尺度(聞き取り)の3方向からアセスメントを行う方法です。
「直接観察尺度」では訓練作業を通じ、対象者のスキルを 「職業スキル」 や 「余暇スキル」 といった項目別にできることを「合格」、できないことを「不合格」、あと一歩でできるという見込みがあることを「芽生え」の3段階で評価をします。
「家庭尺度・学校/事業所尺度」では家族や学校等の関係機関などそれぞれに聞き取り調査を行い対象者の強みや弱みについての情報を得る。これらの方法により自閉症児・者のスキルのアセスメントを行う事ができます。
( ↑ 職員がTTAPの検査を練習する様子です )
プロンプト
TTAPの検査の考え方として対象者が物事を理解するのに「どの程度の介入が必要か」を介入の大きさに合わせて、大きく5種類のプロンプトの方法があります。
(プロンプトとは行動のヒントやきっかけとなる刺激の事)
- 視覚的プロンプト → 絵や文字を手がかりにすることで、イラストや指示書を提示して促す。
- 言語プロンプト → 「直接指示」と「間接指示」の2つに分かれます。
1. 「直接指示」は「○○を××してください。」といった直接的な指示を行う。
2. 「間接指示」は「次はどうしますか?」といった直接的な表現を使用せず間接的に対象者の指示
を促す。
- ジェスチャー → 指示者が行動をジェスチャーで表現することで促す。
- モデリング → 「同時プロンプト」と「事前プロンプト」の2種類に分かれます。
1. 「同時プロンプト」は対象者が行う行動を同時進行で行い、モデル(見本)を見せる
2. 「事前プロンプト」は対象者が行う行動のモデルを事前に見せる
- 身体的プロンプト → 身体に直接触って行動を促す、手添えなどで正しい体の使い方を促す。
このようにプロンプトを理解度・介入度ごとに分けて使い分けることができます。
視覚的プロンプト → 言語プロンプト → ジェスチャー → 身体的プロンプト の順で支援員の介入度が高く、対象者の理解度が低いため、前方の方が後方より必要な支援のレベルが高いことになります。
このようにアセスメントではご利用者様が最も理解しやすい方法やこれから挑戦できそうなことなどを知っていくことができます。
いつからかお野菜がおいしく感じるようになった私のように、ご利用者様も日々変化しています。小さな変化も見逃さぬよう
アセスメントや毎日の様子観察によってご利用者様、個々人に最も適した支援を毎日模索しています!
これから続々と体験予定の利用者様がいらっしゃいますがみなさまがが落ち着いて日中活動を行えるよう支援員一同、精進いたします!
長々とお話ししてしまってすみません。
今回も最後までお読みくださりありがとうございました!
( ↑ 毎朝行っている職員の朝礼の様子です )
( ↑ 職員で散歩コースの下見に行った際の写真です)
~ 後書き ~
これからどんどん暑くなってきますが皆様熱中症には本当に気を付けてくださいね。お水もありえないくらい飲んで。
なにより健康第一です。
それではまた!