子育てシリーズ【気持ちの切り替え編】
皆様、こんにちは。
東京都あきる野市にあります生活介護笑スリーの佐藤です。
先日、奥様から許可が下りて念願叶って中古の250CCバイクの購入契約をしました。
今まさに納車待ちの期間で早く乗りたくてウズウズしています。
世の中のバイクブームは終焉を迎えつつありますが、僕のバイクブームはこれからです。
それはそうと、今回は子育てにまつわる切り替えについてのエピソードを紹介してみたいと思います。
毒にも薬にもなるマインクラフト
我が家の4歳になる息子は最近ニンテンドースイッチのマインクラフトにドはまりしています。
マインクラフトは家を建てたり装置を作ったり冒険をしたりと色んなことができる自由度が高いゲームで、最近の子どもに大人気のゲームです。
うちの子にはロクに操作方法を教えていないのに家を作ったりしていて、子どもの吸収力には驚かされています。
息子は朝起きて朝食を食べる時にTVに夢中になってしまい、なかなか食が進まないことが多かったのですが「早く準備したらマイクラできるよ!」と伝えると「着替え→食事→歯磨き→その他の身支度」の一連動作を自発的に素早く行えるようになりました。
全部終わったら良いことがあるとわかると気が進まないことにも積極的に取り組める良い例ですね。
これに関してはマイクラが良薬となっている部分かと思います。
しかし・・・!!
いざ家を出る時間になってもやめられないこともあります。
「もう行く時間だよ!」と伝えても「まだやりたい!!」となりひどい時には癇癪を起してゲーム機を投げてしまうこともあるほどです。
やりたいことへの執着とそこから気持ちが切り替えられないことが影響しているようです。
なぜ切り替えられないか
やりたいことをずっとやっていたいという気持ちは誰しもが持っています。
しかし、社会生活を送る上で気が進まないことをやらなければいけない場面に遭遇する機会も少なくはありません。
上手く気持ちに折り合いをつけて生活しています。
ただ、4歳に自分だけでそういった気持ちの折り合いをつけることを要求するのは酷なことなように思います。
そこで、上手く気持ちを切り替えてもらうためになぜ切り替えがしにくいのか考えてみました。
①どのくらいできるのかわからない状況
「準備が終わったらマイクラできるよ!」と声をかけることで「終わったら好きなことができるんだな~」という認識を持ってもらうことには成功しています。
しかし、どのくらいの時間できるのかまでは伝えていないので、本人からしたらずっとできるものと勘違いしてしまう状況になっているかもしれません。
②唐突に告げられる終わり
①のどのくらいできるのか伝えていないことにも繋がることですが、終わるタイミングで「もう行く時間だよ!」といきなり終わりを告げられます。
本人からしたら「そんないきなり終わってって言われてもまだやりたんだけど」となるのは仕方ない気がします。
僕もゲームが好きなのでわかるのですが、ゲームってキリが良いところまでやって終わりたいものです。
「やって良いと言われたから始めたのにこっちの都合も考えずに一方的におしまいと言われる状況」は理不尽と思われても仕方ない気がします。
切り替えができないことへの解答
上記の①②の理由を踏まえると本人が納得感を得にくい状況になっていることが大きく影響しているように考えられます。
息子の立場になって物を考えると受け入れられないのも頷けます。
では、それに対してどのようにアプローチしていけば良いのか考えてみます。
本人に伝えたいことは二つ
①マイクラをどのくらいできるのか
②どうなったらマイクラが終わりなのか
これに対する解答を考えてみました。
職業柄すぐに思いついたのがタイマーの使用です。
うちの息子の場合まだ大きい数字や時計への理解は十分ではありません。
そのため、タイムタイマーのような時間の進行が目で見てわかる表示のものを使うと「あとどのくらい時間が残っているか」「どうなったら終わるのか」が理解しやすい気がします。
解決方法を考えてみましたが、実はまだお試しできていません。
奥様と相談して今後どうしていくか検討していきたいと思っています。
自閉症支援と子育ての親和性
今回の事の顛末から自閉症支援と子育ての親和性の高さを感じました。
始まり方と終わり方を伝えたり、どうなったら終わるか等は自閉症支援では割と日常的に課題となるところなんです。
そして、仕事をしている中で常々「あ、これ家でも使えそうだな」という繋がりがあったりします。
逆に子育てを経験をされた方であれば、初めて自閉症支援をする時に「なんか似たようなことあったな」と思わられるかもしれません。
僕はSHIPに入社するまでは自閉症の方と関わる機会すらなかったので、おそらく世の中の他業種の方々もあまり自閉症の方と関わった経験はないのではと思います。
そう考えると日常で関わる機会がないけど、体験してみると実は身近に感じる部分がある不思議な立ち位置の仕事です。
もし、興味を持たれた方がいらっしゃいましたら見学だけでもいらしてみてください。
現場からは以上です。